新バンコク国際空港(スワンナプーム空港)の混雑が悪化、滑走路の修理も必要となったためで、ドンムアンは臨時利用ではなく、国際空港としてスワンナプームと併用する方針です。
新空港に首都の空港機能を集約するという当初の計画は4カ月で崩れ去りました。
スワンナプーム空港は昨年9月末に開港したばかりですが、滑走路、誘導路の数十カ所で亀裂がみつかったほか、トイレの不足、搭乗橋が一部機種に対応していないといった問題が浮上しました。
1月25日には連絡不十分のまま滑走路の修理が行われ、着陸を予定していた旅客機が空港上空で待機したり、タイ東部のウタパオ空軍基地に着陸する騒ぎがありました。
数々の不祥事を受け、2月1日に空港運営会社エアポーツ・オブ・タイランド(AOT)の社長が辞任、スワンナプーム空港の幹部2人が左遷処分を受けています。
同5日には、政府の調査委員会が、空港の爆発物検知器の納入をめぐる汚職疑惑で、ターミナル建設を請け負った地場ゼネコン(総合建設会社)大手イタリアンタイ・デベロップメント(ITD)、竹中工務店、大林組、探知機メーカーの米クアトロテックの4社と、竹中、大林の日本人社員2人を含む4社の社員4人の計8者を刑事告発すると発表しました。
ドンムアンの再開港はこうした一連のトラブルを受けたものですが、「タクシン政権の汚職の証拠を得られずあせった軍部がスワンナプームの問題を誇張した」「ドンムアンの閉鎖で空港利権を失った空軍が、スワンナプームの利権を握る陸軍に再開港を頼み込んだ」といった噂もあります。
2空港併用について、タイの格安航空はほぼ全社がドンムアン復帰に前向きですが、バンコクに乗り入れている外国の航空会社約70社の代表は、「旅客に不便で、管制システムなど安全上の問題もある」と反対を表明しており、航空会社側に相談がないまま重大案件が決まったことに強い不快感を示しました。


